「DISCOVERY」 (3/19)
DAFT PUNK 2001
T0P/KINKYO
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ほう、「フランスのケミカルブラザーズ」ですか。DAFT PUNKの新作「DISCOVERY」は良くも悪くもCDショップで目立つ存在である。「999」や「ヤマト」を製作した松本零士とのコラボレーション。ニホンジンには特殊な感慨をもたらすといわれる作風のキャラクターが全面 に押し出されたジャケットである。そっち方面にめちゃめちゃ疎い僕は、ジャケ買いならぬ 「ジャケ引き」。歯を食いしばってここは我慢の一手だ。ずいぶんと、しかしこのコラボレーションは話題になっているらしい。DAFT PUNK彼等にとっても、Leiji Matsumotoはヒーローを生み出した神様のようなところがあるのだろう。
僕は相変わらずこの手の(ダンスと分類される)曲への耳が肥えていない。どうも聴くものは突発的快楽を求める故、記憶に残らなかったり系統だてて考えることができなかったり。その時に感じる音楽として扱っているところはある。こういうところで紹介する時に、そういう聴き方ではなかなか言葉が出てこないのだが。いろんなものを聴いてそれを記録として残したいという欲求もあって言葉を絞り出して書いている。
このDAFT PUNKのアルバムの特に前半3曲くらいは、松本零士に対するオマージュというか、別 に直截ではないのだが感じられるところではある。織り成される電子音やヴォコーダからの声には、松本零士を飛び越えて、もしかすると日本のテクノ黎明期の空気すら感じ取ることができるのかもしれない。非常に懐かしさも漂う音である。そのへん、今回のコラボレーションがはまっているのか、あえてはめてきたのか。僕の知るところではないが。僕のようなこの手の音楽に浸かりきってない人間をも、おっと惹き付けるものは感じられる。
しかし、アルバムを通していくうちに、その力が持ち切れていないような気がしてくるのも事実である。通 して聴いてくると、一旦夢から覚めてしまうような。一曲づつでは良いのだが、どうも粒が揃っていないというか、だからこそ粗かったり安直であったりするところが目立ってしまうのかもしれない。曲順の問題かもしれないが、後半になると前半の勢いが嘘のようにも思えてしまう。この喩えが広く行われているのか知らないが、このへんが「フランスのケミカルブラザーズ」等と呼称されてしまう所以かもしれない。世界が広がったという意味ではこのディスク、買いであったが、可もなく不可もなくといったところか。
ぶんせきは
KENTARO